日々の雑多なニュースに紛れ、時たま取り上げられることがある大阪万博のニュースですが、その頻度が徐々に上がってきたように感じます。
それもそのはず、大阪万博は来年2025年に開催予定で、すでに開催まで約1年ちょっとに迫っています。
費用負担の問題などが取り上げられることが多い大阪万博すが、その経済効果はいかほどのものでしょうか。
本章では大阪万博の狙いや期待できる経済効果について見ていきたいと思います。

2025年大阪万博の経済効果は?

大阪万博の経済効果

大阪万博の経済効果については、約2兆円ほどが見込まれているようです。
これだけの効果が見込める理由としては、万博関連施設の建設ラッシュが続くこと、万博来場者の消費活動によるものの他、近隣の不動産価格上昇の期待が見込めるなどが挙げられています。
また大阪、関西の地域経済の活性化が期待でき、万博に関連してビジネス機会の拡大も期待できることから、大企業だけでなく中小企業の経営強化にも期待が持たれています。
万博の実施を巡ってはインフラの整備も進められていて、現地では先進的な交通インフラが整備されることになっています。
大阪および関西エリアに世界の主要都市から容易にアクセスできる環境が作られるため、国際的なビジネス展開にも期待が持てます。
これまでは東京がメインとなっていた国際ビジネスに、大阪や関西が参戦できる環境が整いつつあるようです。

なお、万博が開催された後の構想も練られています。
跡地利用に関してはIR事業に利用する計画もあるようで、IR事業と連動させることで無駄のない、より効果的な運用が期待できます。
IR事業はこちら方面で独自の問題が色々あるようですが、国の収益力アップなどメリット面の期待も大きいことから全体としては推進の機運が高いように映ります。
IR事業では海外客の利用も期待され、世界に流れる資金を我が国に流入させる効果的な手段となり得るものです。
個人的にはぜひ成功させてもらいたいと願っています。

大阪万博で実現を目指す5つの狙いとは

大阪万博5つの狙い

大阪万博は2005年に開催された「愛・地球博」に続き、わが国で20年ぶりに開かれる国際博覧会になります。
世界中から人、モノが集まるイベントで、新技術や新商品が生まれる場となるものです。
過去には電話やエレベーター、ワイヤレスフォン、電気自動車、ICチップによる入場券など、我々の生活を便利にする技術が生まれています。
今回の大阪万博では以下の5つの狙いが掲げられています。

・最先端技術など世界の英知が結集し新たなアイデアの創造、発信
・国内外からの投資拡大
・交流活性化によるイノベーション創出
・地域経済の活性化や中小企業の活性化
・豊かな日本文化の発信のチャンス

開催国である日本としては、大阪・関西というエリアの特性を生かし、ライフサイエンスやバイオメディカルといった分野で新たな創造を図ることが期待されています。
万博はともすると地域限定のお祭りのようなイメージもありますが、実は日本の国家戦略もしっかり関与しているのをご存じでしょうか?
サイバー空間と現実空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題解決の両立を狙う「Society 5.0」が国家戦略として掲げられており、具体的にはAIやIOT、ロボティクスといった分野の発展が見込まれています。
少し難しい話になりましたが、我々一般の国民としては国の内外から魅力的なモノやサービスが持ち込まれる貴重な機会となるので、最先端の価値に触れられる人はうらやましく思います。
色々課題もあるでしょうけれど、もし参加できるチャンスがあるのならぜひ参加してみることをお勧めしますよ。
前売りの大人のチケット代としては開幕券が一人4000円、前期券が5000円、一日券が6000円となっています。
会期中の購入になると一人7500円と少し上がってしまうので、前売り券の方がお得です。

子どもさんは前売りで1000円~1500円、会期中の購入でも1800円と安く設定されています。
こうした貴重な機会に触れることは子どもの将来性を引き出すチャンスです。
お子さんがいらっしゃる方はぜひ一緒に楽しんでくださいね。

まとめ

この回では大阪万博の狙いや期待できる経済効果などについて見てきました。
経済効果の数字としては2兆円ほどが見込まれているということですが、個人的には少し控えめな数字なのかなという印象を受けます。
経済効果は様々な波及を生むので、専門家の分析でも正確なところはなかなかつかめないのが正直なところでしょう。
あまり誇大に宣伝しても叩かれる恐れがあるので控えめにしたのかなとも取れますね。
大阪としてはIR事業と上手く連動させたい思惑もあるようで、上手くいけば相乗効果が期待できます。
いずれにしても、我々一般市民にとって万博は最先端の技術やノウハウに触れる貴重な機会ですから、可能な人はぜひ参加してみることをお勧めします。