ファクタリングは借り入れに頼らない資金調達法として人気があります。

保証人や担保などは一切必要なく、即日～数日で確実に現金を確保できる迅速性もあるので、資金ショートの危機などにも有効です。

借金ではないので返済の必要がなく、経理上で負債が増えないことから財務諸表上の見た目を気にする必要もありません。

実際のファクタリング取引には大きく二種類の方法があり、手数料や迅速性などに違いが出ます。

本章ではファクタリング取引の仕組みや種類、手数料について詳しく解説していきますので、ぜひ参考になさってください。

ファクタリングの仕組み

ファクタリングは債権の譲渡取引であり、貸金取引である融資とは根本的な性質が異なります。

掛け取引で発生した売掛金は約束した期日にならないと入金されないので、その間に大きな資金需要が生じると現金不足による資金ショートの危険も出てきます。

そのような時に売掛債権を売却し、早期に現金化するのがファクタリングです。

冒頭で述べたように保証人や担保は一切不要ですし、赤字や税金の滞納があっても利用できます。

融資の場合は融資先の会社の状態が良くないと返済リスクが高くなるので断られますが、ファクタリングで重要なのは売掛先企業の信用です。

債権を譲渡する会社の信用状態はあまり重視されないので、赤字などがあっても利用できるというわけです。

ファクタリング取引には信用面と迅速性に強みがある二社間取引と、手数料面で有利な三社間取引の二種類があります。

以下でそれぞれの仕組みと強みを見ていきます。

信用に影響が出ない二社間ファクタリング

二社間取引は債権譲渡会社とファクタリング業者の二社だけが取引当事者となり、売掛先の会社は取引当事者となりません。

売掛先にファクタリングの利用を知らせる必要がないので秘密性があり、信用の低下を避けられます。

また売掛先の合意取り付けにかかる時間も要らないので、ファクタリング業者に債権を即日譲渡でき、現金確保までに時間がかかりません。

秘密性、迅速性に強みがある二社間取引ですが、手数料の面では下で見る三社間取引よりも割高になります。

個別の事案にもよりますが、手数料は債権価格の10％～30％程度に収まることが多いです。

二社間取引の手順を確認しましょう。

①債権譲渡企業とファクタリング業者で債権譲渡契約を締結する

②売掛先から債権を譲渡した会社に通常通り入金される

③上記②で入金された資金をファクタリング業者に移送する

注意点としては、債権を譲渡した後、売掛金は約束した期日に通常通り入金されるので、間違って使い込んでしまわないようにしましょう。

振込によって入金される場合、担当者が誤って別の支払いなどに資金を流用してしまうことがあります。

売掛金の権利はすでにファクタリング業者に譲渡されているので、その資金を使い込んでしまうと契約違反となり債務不履行の責任を問われます。

場合によっては詐欺や横領など刑事責任を負う可能性もあるので、ここは十分に注意してください。

支払いなどを担当する社員に対して、経営者の方が事前に注意を促しておくなどの対応が有効です。

手数料負担が少ない三社間ファクタリング

三社間取引は売掛先の合意を取って進めるもので、売掛先の会社にも取引当事者になってもらいます。

売掛金は支払期日になると債権を譲渡した会社ではなく、ファクタリング業者に直接支払われます。

ファクタリング業者としては、債権譲渡企業による資金の使い込みリスクが無く、確実に資金を回収できるので、その分手数料の負担を下げることができます。

個別の事案にもよりますが、手数料は債権価格の1％～9％程度に収まることが多いです。

売掛先の合意を取るためにある程度時間がかかるので、売掛債権の資金化までに数日程度要します。

それでも、売掛先への説明や合意の取り付けはファクタリング業者が間に入って行うので、それほど時間はかかりません。

弊社でも必要に応じて売掛先への説明を行っていますが、すぐに理解を得られるケースがほとんどです。

三社間取引の手順と流れは以下のようになります。

①売掛先企業の承諾取り付け

②債権譲渡企業、売掛先企業、ファクタリング業者で契約を締結

③売掛先からファクタリング業者に売掛金の支払い

三社間取引は売掛先にファクタリングの事実を知られることになるので、当事者の関係性によっては信用面で影響が出る可能性があります。

最近はファクタリング取引が普通に行われるようになっていますから影響がないことも多いですが、どうしても信用低下を避けたい場合は二社間取引がお勧めです。

弊社なら状況に合わせて選択が可能

ファクタリング業者の中には、資金回収のリスクを避けるために三社間取引でないと応じないところや、手数料目当てに二社間取引だけを強く勧めるところもあるようです。

弊社では利用者様の状況に応じて二社間、三社間どちらの取引でも自由に選択頂けます。

信用低下を避けたい、あるいは資金ショートを避けたいなど迅速性が求められる事案では二社間取引を利用頂けますし、時間には余裕がある、信用低下のリスクはないので手数料負担を下げたいという場合は三社間取引を選択頂けます。

弊社のファクタリングは対面での面談など手間のかかる工程を省き、より迅速に手続きを進められるように工夫しています。

また紙の契約書や印鑑の押印を排し、最短二時間で資金調達が可能な「INBUYS」というシステムも提供しておりますので、ぜひご検討くださいませ。

まとめ

本章ではファクタリング取引の仕組みや種類、手数料について詳しく見てきました。

ファクタリングは借り入れに代わる主要な資金調達手段として機能し、保証人や担保がなくても利用できます。

二社間取引、三社間取引の二種類の取引方法があり、前者は迅速性と秘密性に強みを持ち、後者は手数料負担の面で有利です。

弊社では利用企業様が自由に取引方法を選べますので、状況に応じて都合の良い取引方法をご選択ください。

疑問点があれば丁寧に説明を差し上げますので、どうぞお気軽にご相談くださいませ。